室町時代の能楽師 世阿弥の有名な言葉です。舞台で能を演じている役者がすばらしいのではなく、それをすばらしいと感じる、「見ているあなたの美しい心に花は咲く」といった意味が込められている名言です。
ディスプレイされたお花も私は同じだと思っております。私の技術や想いを込めディスプレイしたお花、そのお花を感じる主役は、見ている人なのです。それは、時にはお客様であったり、従業員であったり、もちろんあなたも主役なのです。
大切なお客様、大切な従業員、そして大切なあなたのために、私、井戸哲也は、よりよい空間を演出いたします。少しお手紙は長くなりますが、大切な人が思い浮かぶあなたは人生の中のほんの少しのお時間を、私に頂ければ幸いです。このお手紙を読み終わる頃には、あなたの美しい心にも、きっと花が咲いていることでしょう。

腕を磨きはじめた修行時代は、世界規模のフラワーイベントに
アシスタントとして参加させて頂いたり、がむしゃらにコンテストにチャレンジ
してみたりと、花をよりよく見せるための表現方法の模索を行って参りました。
多くの人と出会い、様々な経験を経てそこで気が付いたことは、
見て頂くということです。花を見せるのではなく、見て頂く。
何を花で表現し、伝えていくかが大切なのです。
見る人目線でのディスプレイに変わったと表現するのが
正しいかわかりませんが、見せる表現ではなく、
見る人が主役の表現へと進化したと思っております。
表現が変化した事で「岐阜フラワーショー アレンジ部門 岐阜県知事賞」
などの数々の賞も受賞できました。
見る人が主役の表現は、花を「見せる側コーディネーターの目線」もあり、「訪れるお客様の目線」であり、「働いているスタッフ様の目線」であり、もちろん「あなたの目線」でもあります。
通常ですと演出する側からの目線でディスプレイしてしまいがちですが、私は見て頂く演出「見る人が主役」のディスプレイこそ一番大事だと思っております。
もちろん、ご依頼頂いたオーナー様の意向を第一に考えているという事は言うまでもありません。

日本にいるからこそ感じられる事、それは美しい四季です。
海外の国と違い、わたしたちが住む日本には
四季というすばらしい文化があります。
春・夏・秋・冬、自然はそれぞれの表情で
わたしたちに語りかけてくれています。
四季の移ろいを目で感じて頂けるよう、
私は限られた空間にその季節の旬を取り入れます。
それは見て頂く方に四季折々の季節を感じてほしいから。
あなたのお店や会社の中で、お客様に喜んで
いただける四季を取り入れた空間を演出いたします。

大好きな美濃加茂で活動しているから感じた事、
それは地球や自然を愛する心です。
花はもちろん自然の中で咲いている姿が一番美しいと
思っております。空間演出をプロデュースさせて頂く際に
心がけていること、それは自然の中に咲く姿を思い出す事が
できるディスプレイ。
もちろん、「人(あなた)」は地球で生まれ育っています。
花も草も木も、全てが地球で生まれ育つ仲間です。
だからこそ、剣山やスポンジなどの道具に頼らず、
できる限り枝や葉、ツルや茎などの素材を使い、
演出することを心がけています。
地球環境にも優しく、見る人にとっても優しい、そんな自然素材をふんだんに使い演出することで、訪れる人へも地球を愛する心が伝われば、私は何よりの幸せでございます。

日本で最先端の演出の世界、芸能界。数々のドラマや舞台に出演した経験を活かし、お客様に見て頂く最高の演出を行います。また、お花をいける大きな器である建物。
建築士の資格を活かし、あなたのお店や会社を器にお花を飾ります。
お花だけではなく、様々な経験を重ねてきた、異色のフラワーコーディネーター井戸哲也の表現を、是非お楽しみください。
その空間を演出し、お客様をおもてなしする心。
日本料理はその空間を演出する事が非常に重要な業種だと
考えております。けれどもそれを難しく考えすぎておりませんか?
他の業種と同じく、その基本は全く一緒で、見て頂く方が
主役のディスプレイです。しいて違う点をあげれば、それは
建築空間と一体化することが非常に望ましいという事でしょうか。
建築士の視点をあわせ、あなたのお店をディスプレイし、
多くの方に喜んでいただく。空間演出でこれほど嬉しいことはありません。

お客様を綺麗にするお仕事。そのお手伝いもさせて頂いております。
「お客様を綺麗にするお仕事なら、お店も綺麗じゃなきゃ。」
といつも意識していると思います。
店舗改装?インテリアの買い替え?思い切って
キレイなスタッフを…その前に花と緑でお店を演出してみませんか?
芸能界やニューヨークで学んだセンスを活かし、
あなたのお店の空間を演出いたします。
「井戸さんはお店のディスプレイが得意なのでは
ないですか?」と聞かれることがよくありますが、
店舗だけが得意なわけではございませんよ。
方法から入るのではなく、見て頂く方の目線という
考えから入りますから店舗であっても医療機関であっても
企業であっても同じなのです。むしろ店舗よりも
空間ディスプレイを行っている企業様の絶対数が
少ないかと思いますので、スタッフの方や
打合せに来て頂く方へは新鮮でより印象的だと思います。
あなたの会社でお仕事出来る日をお待ちしておりますね。
江戸時代の日本にもあった、生け込みという文化。
住まいに、暮らしに、季節恵みの花を飾り安らぎのある
生活空間をつくる事が生け込みのはじまりです。
お客さんを迎え入れる床の間は、日本独自の空間として、
おもてなしの気持ちが一番に表現されます。
こだわる気持ちの表現の場として、そこは、
家のギャラリーなのです。
最近では床の間の代わりにリビングへお客様をお通しする
お宅も多いと思います。床の間、リビング問わずに、お客様を
お迎えするお部屋には、おもてなしの心を花で飾るのも
良いかと思います。

長いお手紙を、最後までお読みいただきありがとうございます。
今のあなたは、店舗や医療機関、また企業様に足を運んだ際、飾られているお花が今まで以上に目に入る事でしょう。もちろん道を歩いている時も、あなたをいつも見守っている空の色、足元で優しく微笑んでいる草の色、季節の訪れを告げてくれる花の色、そんな素敵な日本の季節を今までよりも感じていただければ、私は嬉しいです。
季節を感じる美しい心のあなたが、一日で一番過ごすお店や会社の空間を、自然の草花を使って演出させていただき、あなたがもっと季節を感じていただければ、それ以上の喜びはございません。
ぜひあなたのもとに訪れる人の心、そしてあなたの心に、美しい花が星の数ほど咲きますように。


